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1997 年度 実績報告書

吸入麻酔薬の肝細胞内カルシウム濃度に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671565
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

藤井 宏融  広島大学, 医学部, 講師 (60034021)

研究分担者 弓削 孟文  広島大学, 医学部, 教授 (40034128)
キーワードハロタン / カルシムイオン
研究概要

ハロタンのモルモット分離肝細胞内のカルシウム濃度に及ぼす影響について検討した.
1.反応系中のハロタン添加後の経時的濃度変化
反応系へ添加したハロタン濃度は添加2分後に最大になった.その後ハロタン濃度は漸減した.添加7分後まで添加2分後の50%の濃度を保っていた.従って,ハロタンの作用時間は3分間とした.ハロタンを0.2,0.6,1.0,2.0ul加えたときの添加2分濃度は140,280,550,930uMであった.
2.細胞浮遊液にカルシウムイオンが存在するときのハロタンの細胞内カルシウムに及ぼす影響.ハロタンを添加しない肝細胞の細胞内カルシウムイオン濃度は158+/-74nMであった.ハロタンを0.2,0.6,1.0,2.0ul加えたときの濃度は221+/-54,277+/-75,502+/-248,1098+/-285nMであった.同じ条件下での細胞死亡率を示すトリパンブルーの取り込みはそれぞれ13.5+/-3.4,29.5+/-4.5,47.2+/-8.6,73.6+/-9.9,96.5+/-2.0%であった.
3.細胞浮遊液にカルシウムイオンが存在しないときのハロタンの細胞内カルシウムに及ぼす影響.ハロタンを添加しない肝細胞の細胞内カルシウムイオン濃度は249+/-28nMであった.ハロタンを0.2,0.6,1.0,2.0ul加えたときの濃度は227+/-55,210+/-37,123+/-55,80+/-54nMであった.同じ条件下での細胞死亡率を示すトリパンブルーの取り込みはそれぞれ31.2+/-6.4,16.8+/-7.7,56.0+/-12.3,79.6+/-6.5,97.8+/-1.8%であった.
ハロタンによる細胞死亡率増加の原因はハロタンによって細胞外からカルシウムが流入した結果であると結論した.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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