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1997 年度 実績報告書

近赤外分光法を用いた肝酸素化状態のモニタリングの生体への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09671577
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

垣花 泰之  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 助手 (20264426)

研究分担者 山田 晴彦  鹿児島大学, 医学部・附属病院, 講師 (70041481)
キーワードNIRS / OXy-Hb / deoxy-Hb / Cytochrome oxidase / Hepatic oxygenation / Shvo_2 / lacate / portal flow
研究概要

今回我々は近赤外分光法が、肝組織内酸素化状態のモニタリングとしても応用できるのかを急性出血性実験モデルを用いて検討した。<方法>25-30kgのブタを用い、近赤外分光装置のプローブを肝表面に装着後、4波長(700,730,750,805nm)の演算式より酸素-脱酸素化型Hb、チトクロムオキシダーゼの酸化・還元レベルの変化を連続的に測定した。比較測定項目としては電磁流量計を用いて肝動脈・門脈血流量の変化、オプチカテーテルを用いて門脈血・肝静脈血酸素飽和度の連続変化を測定するとともに、血中乳酸値(動脈・門脈・肝静脈)の変化を肝代謝機能の指標として検討した。さらに、体循環の指標として連続動脈圧、心拍出量、混合静脈血酸素飽和度の変化もモニタリングした。<結果>今回の急性出血性モデルでは、門脈血流量の低下とともに肝動脈血流量の上昇が認められた。さらに血圧50mmHgの時点より肝静脈血酸素飽和度は急激な低下を示し、門脈血-肝静脈血乳酸値の差が負に転じたことにより肝代謝機能の低下が示唆された。また、肝静脈酸素飽和度と近赤外分光法による肝酸素化状態は有意な相関関係を示した。<考察>間かい今回の我々の結果から、急性出血性モデルでの肝の酸素化状態および近赤外分光法による肝酸素か状態の変化と有意な相関を示した。このことより、急性出血性モデルでの肝の酸素化状態は近赤外分光法によりモニタリングできるものと思われた。次年度は、虚血モデルを用いて近赤外分光法が、肝組織内酸素化状態のモニタリングとしても応用できるのかを検討するとともに、体表および食道からの検出の可能性を調べる予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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