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1999 年度 実績報告書

腎尿路性器癌のシスプラチン耐性の機序および克眼に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671635
研究機関九州大学

研究代表者

古賀 寛史  九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20271108)

研究分担者 内藤 誠二  九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40164107)
キーワード尿路性器癌 / 化学療法 / 薬剤耐性 / シスプラチン / メタロチオネイン / グルタチオン / DNAトホロイソメラーゼ / cMDAT
研究概要

我々はヒト膀胱癌のシスプラチンに対する獲得耐性機序については、細胞内シスプラチン濃度低下、glutathione S-transferaseπ(GST-π)、γ-glutamylcystein synthetase(γGCS)、metallothionein(MT)mRNAの発現亢進等が関与することを明らかにした。しかし臨床的にはむしろ化学療法前のシスプラチンに対する耐性度が治療効果を予測するうえでは重要と思われる。今回はヒト膀胱癌のシスプラチンに対する自然耐性機序を明らかにするために、未治療膀胱癌患者より樹立した膀胱癌細胞株を用いて以下の実験を行った。1.シスプラチンに対する自然耐性の程度.2.細胞内シスプラチン濃度.3.細胞内グルタチオン量.4.耐性関連遺伝子(multidrug resistance 1、multidrug resistance-associated protein、human canalicularmultispecific organic anion transporter、γGCS、GST-π、thioredoxin、MT、topoisomeraseI、topoisomeraseII)RNA発現.その結果、シスプラチンに対する自然耐性は細胞株間で最大15倍の差を認め、耐性度は細胞内シスプラチン濃度には相関を認めたが、細胞内グルタチオン量や耐性関連遺伝子発現量とは一定の関係は認められなかった。このことは、膀胱癌のシスプラチンに対する自然耐性度は個々の腫瘍で異なり、その機序として細胞内シスプラチン濃度が重要であることを示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Naito S: "Mechanisms of drug resistance in chemotherapy for urogenital carcinomas"Int J Urol. 6(9). 427-439 (1999)

  • [文献書誌] Naito S: "Molecular analysis of mechanisms regulating drug sensitivity and the development of new strategies in chemotherapy for genitourinary carcinomas"World J Surg. (accepted). (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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