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1999 年度 実績報告書

尿中結石関連因子と結石成分尿中飽和度の自動分析化

研究課題

研究課題/領域番号 09671644
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

平野 敦之  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30218797)

研究分担者 峠 弘  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (20305759)
稲垣 武  和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (30254543)
キーワード腎結石 / キャピラリー電気泳動 / 蓚酸クリアランス / 尿中陽イオン
研究概要

今年度は、キャピラリー電気泳動による血漿蓚酸測定を応用して、腎における蓚酸の動態を検討すべく蓚酸クリアランスを測定し、また本研究の最終目的であった結石成分尿中飽和度の自動分析化にむけた、尿中陽イオンの測定を試みた。
1)健常人(6例)での蓚酸クリアランス(Cox)は、24時間法で121.5±23.9ml/min(Mean±SD)、1時間法では72.9±20.0ml/minと、24時間法で有意に高値を示した。いっぽう、クレアチニンクリアランス(Ccr)は24時間法と1時間法で差をみなかった。Cox/Ccr比は、24時間法で1.15±0.21、1時間法で0.70±0.16であった。24時間法Coxが高値であったのは,1日のうちで食事由来の蓚酸が尿中蓚酸排泄量に影響を与えたものと推察され、Cox測定には1時間法が望ましいと考えられた。また、1時間法によるCox/Ccrが1.0未満であったことは、腎尿細管で蓚酸が再吸収を受けることを示すものであった。
2)結石患者8例のCoxは、24時間法で92.9±29.4ml/min、1時間法で80.9±36.8ml/min、Cox/Ccrは各々1.39±0.51、1.11±0.34であった。Cox/Ccrは、健常人に比して結石患者で高い傾向がみられた。
3)キャピラリー電気泳動による尿中陽イオン測定は既に確立された方法ではあるが、今回NH_4^+、K^+、Ca^<++>、Na^+、Mg^<++>を測定した。測定方法は、positive power supplyで行い、検出波長は185nm、泳動液は2mM crown ether/18-crown-6、65mM HIBA、5mM UV Cat-1を用いた。1000倍希釈の尿試料に50μMの陽イオンを添加し、回収率は各々90.0%、88.1%、75.6%、102.0%、100.8%と、まだ検討を要するものの満足すべき結果であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 森本頷義、大川順正: "尿路結石症、尿路性器感染・炎症性疾患(新図説泌尿器科学講座2)"小柳知彦、村井勝、大島伸一編(メディカルビュー社). 219(97〜110) (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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