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1998 年度 実績報告書

泌尿器癌におけるテロメラーゼ活性発現の臨床的意義に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 09671645
研究機関岩手医科大学

研究代表者

藤岡 知昭  岩手医科大学, 医学部, 教授 (80173409)

キーワード膀胱癌 / テロメラーゼ / 分子生物学 / テロメラーゼ・サブセット / hEST2 / hTRT / TLP1 / TPI / 膀胱正常組織 / 集団検診
研究概要

膀胱全摘除術およびcold cup biopsyにより得られた膀胱癌組織および膀胱正常組織において、テロメラーゼ構成要素であるhEST2/hTRTおよびTLP1/TP1mRNAの2種のサブユニットをRT-PCR方により検討した。【方法】検体よりTRIZOL^<TM>(Life Technologies,Inc.,Rockville.MD)を用いTotal RNAを抽出し、吸光度測定器を用い1 μg相当のRNAを採取した。RNA PCR core kit Gene Amp^<TM>(Roche Morecular System,Branchburm,NJ)を用いてReverse Transcriptase(RT)法を行い、cDNAを合成、特異的なブライマーによるPolymerase chainreaction(PCR)反応で、目的とするTLP1/TP1,hEST2/hTRT遺伝子を増幅した。陽性対照はglyceral-dehyde-3-phosphate-dehydrogenase(GAPDH)を用いた。増幅されたPCR産物はエチジウムブロマイド含有3%アガロースゲル上で電気泳動し、トランスイルミネーチーで可視化し検索した。【結果】膀胱癌組織27例において、hEST2/hTRTは全例で、また、1LP1/TP1は25例(92%)でおのおの発現を認めた。膀胱正常組織では全例でhEST2/hTRTの発現を認めなかったが、TLP1/TPIは60%でその発現を認めた。【結論】hEST2/hTRTの発現はヒト膀胱癌の癌化に重要な役割を担っている可能性が示唆された。また、RT-PCR法のによるhEST2/hTRT遺伝子発現の検索は膀胱癌のスクリーニングに利用できる可能性が考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木 徹: "ヒト膀胱癌におけるテロメラーゼサブユニット関連遺伝子発現の検討" 岩手医学雑誌. 51巻5号. (掲載予定) (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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