研究課題
基盤研究(C)
[目的と方法]HCV(+)の透析患者および腎移植後の患者に対し、HCV除去を目的としてnaturaltype interferon αをプロトコールに従い投与した。透析患者には500万Uを14日間連日投与ののち週3回、24週間投与した。移植患者では1000万Uを14日間連日投与ののち週3回、24週間投与した。[結果]透析患者(n=12)、腎移植患者(n=10)ともに高い効果を示した。全例でインターフェロン投与中トランスアミナーゼ値の正常化、HCV-RNAの陰性化をみた(100%PR)。また約50%の症例では投与終了後もトランスアミナーゼ値が正常のままでありHCV-RNAの陽性化をみなかった(50%CR)。腎移植後投与患者のうち1名で急性拒絶反応の発現により移植腎機能喪失にいたっている。[結論]透析患者、および腎移植患者のHCVに対するインターフェロン療法はきわめて有用であると結論された。
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