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1998 年度 研究成果報告書概要

男性不妊精子の酸化的DNA障害とその病理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 09671661
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 産婦人科学
研究機関秋田大学

研究代表者

兒玉 英也  秋田大学, 医療技術短期大学, 教授 (30195747)

研究分担者 清水 靖  秋田大学, 医学部, 医員(臨床)
田中 俊誠  秋田大学, 医学部, 教授 (40002216)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワード男性不妊 / 精巣 / 活性酵素 / アポトーシス / 熱ストレス / SOD / DNA
研究概要

平成9年度は,8-ヒドロキシデオキシグアノシンを酸化的ストレスによるDNA損傷のマーカーとして,精子の酸化DNA量をWHOの判定基準を満たす男性不妊患者19例と正常コントロール20例で比較検討を行った。その結果,男性不妊患者の精子核酸化DNA量はコントロール精子より有意に多く,男性不妊患者では精子核の酸化障害に起因するDNA損傷が増加している可能性が示唆された。また,男性不妊患者の精子核酸化DNA量は,ビタミンCやE等の高酸化剤の内服により減少した。
平成10年度は,男性不妊の原因の一つに精索静脈瘤などによる精巣温度の上昇が考えられていることから,熱ストレスによる造精障害における活性酸素の関与を解明するための基礎研究を行った。生後約40日令のラットから精細胞を分離し,熱ストレス(45℃,1時間)を加えると約13%のアポトーシス細胞が検出されるが,活性酸素のスキャベンジャーを添加後,熱ストレスを加えると,アポトーシス細胞の頻度は著明に減少した。また,キサンチン・オキシダーゼ活性酸素産生系により直接精細胞に酸化的ストレスを与えると,アポトーシスが誘導された。また,熱ストレスは細胞内の過酸化物質の濃度を上昇させた。
以上の結果は,男性不妊の発生過程における活性酸素の役割を具体的に明らかにしたもので,近年増加していると言われている男性不妊の治療法を開発する上で極めて重要な知見と考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kodama H, Ymaguchi R, Fukuda J, Kasai H, Tanaka T.: "Increased oxidative deoxyribonucleic acid damage in the spermatozoa of infertile male patients." Fertil Steril. 68. 519-524 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kodama H,Yamaguchi R,Fukuda J,Kasai H,Tanaka T.: "Increased oxidative deoxyribonucleic acid damage in the spermatozoa of infertile male patients." Fertil Steril. 68. 519-524 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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