研究課題/領域番号 |
09671677
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
東 千尋 大阪大学, 医学部, 講師 (20151061)
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研究分担者 |
橋本 一昌 大阪大学, 医学部, 助手
下屋 浩一郎 大阪大学, 医学部, 助手 (40291950)
徳川 吉弘 大阪大学, 医学部, 助手 (70283786)
大橋 一友 大阪大学, 医学部, 助手 (30203897)
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キーワード | 子宮頸部上皮内病変 / CIS病変 / dysplasia / クロナリティー / モータリン蛋白 / テロメアーゼ活性 |
研究概要 |
子宮頸部上皮内病変のクロナリティー解析のため、手術標本より病巣部位を採取後、X染色体連関ホスホグリセロキナーゼ遺伝子(PGK gene)に対し、PCR法により、腫瘍部の多型性解析を施行した。 CIS病変の解析では、モノクロナリティーを確認し、CIS病変は進行癌と同様、単一の癌細胞より発生している事を証明し得た。しかしながらdysplasiaにおいては、モノクロナリティーを同定し得た症例もあったが、ヘテロクロナリティーを示した症例も存在した。これは、dysplasiaの病変は、完全に癌化したと考えられるCIS病変とは異なる事を示唆している。しかしながら、dysplasia病変では、単離に際し正常組織の混入を完全に排除する事が困難であり、今回の成績においても正常組織の混入による可能性を考慮しなければならず、現在その確認を急いでいる。 正常子宮頸部とCIS病変に対するモータリン蛋白発現の様式を調べるためマウスmol抗体による免疫組織染色体では、抗体の腫差による感受性の違いのためか、現在までのところ正常子宮組織とCIS病巣における明瞭な染色の差は認めていない。手技上の問題を含め、現在染色法の改良に努めている。 テロメアーゼ活性の測定系については現在準備を進めている。
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