研究課題/領域番号 |
09671685
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大濱 紘三 広島大学, 医学部, 教授 (20034118)
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研究分担者 |
中田 奈央 広島大学, 医学部・附属病院, 医員
三春 範夫 広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30253082)
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キーワード | 卵子 / 未受精卵 / fluoreseence in situ hybridization / FLSH / 染色体異常 |
研究概要 |
未受精卵の染色体をfluorescense in situ hybridization(FISH)法を用いて分析した。体外受精や顕微授精で受精しなかった未受精卵を、日本産科婦人科学会の会告に従って患者の同意を得た上で用いた。まず、透明帯を除去した後に低張処理し、漸進固定法により各卵をスライド上に固定した。その後、標本を脱水乾燥してFISH法に供した。FISH法はdual-color法またはtriple-color法で行い、dual-color法では、DNAprobeとして18番染色体とX染色体のαサテライト領域に特異的なジゴキシゲニン標識のD18Z1,ビオチン標識のDXZ1を用い、18番染色体を赤いシグナル、X染色体を緑のシグナルとして蛍光顕微鏡下に判定した。また、triple-color法では、DNAprobeとして、ジゴキシゲニン標識とビオチン標識のD18Z1を1:1にミックスしたもの、ビオチン標識のDXZ1、ジゴキンゲニン標識のD21S65を用い、18番染色体を黄色いシグナル、X染色体を緑、21番染色体を赤いシグナルとして判定した。また、シグナルの検討に加え、DAPIのフィルターで染色体の数や形状の検討も同時に行った。 dual-color法では29個の分析卵のうち23個に、シグナルを認め、すべてが正常卵であった。 triple-color法では192個の分析卵のうち171個に判定可能なシグナルを認め、18番、21番、Xのシグナルが1つずつ認められ正常と思われた卵が158個で、残りの13個の卵に異常を認めました。その内訳は、二倍体が8個、21番染色体の欠失が1個、21番染色分体の欠失が2個、21番染色体のdisomyが1個、X染色分体の欠失が1個であった。漸進固定法で作製した未受精卵染色体標本へのFISH法の応用により、各染色体レベルでの分析が可能であることが示された。
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