研究課題/領域番号 |
09671691
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
加来 恒寿 九州大学, 医学部, 講師 (60185717)
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研究分担者 |
坂井 邦裕 九州大学, 医学部, 助手 (70264033)
小林 裕明 九州大学, 医学部, 助手 (70260700)
嘉村 敏治 九州大学, 医学部, 助教授 (30152870)
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キーワード | Angiogenesis / 微小血管密度 / 子宮体癌 / 子宮頚部腺癌 / 癌抑制遺伝子p53 / CD34 / 予後因子 / 子宮内膜増殖症 |
研究概要 |
子宮内膜増殖症の有無で子宮内膜癌が大きく2つのタイプに分けれることが明らかにしてきたが、さらに2群の性格を明確にするため免疫組織学的に微小血管密度と癌抑制遺伝子P53の発現について検討した。当科に収集された子宮体癌症例のHE標本を再検鏡して、子宮内膜増殖症の有無を確認し、病理組織学的に組織型、分化度、核異型度、浸潤の深さ、脈管侵襲の有無ついて検討した。子宮体癌70例について代表切片で第VIII因子関連抗原の免疫染色を行い血管内皮を染色して微小血管を同定し、200倍1視野当たりの微小血管数および微小血管密度を算出し、微小血管密度が内膜増殖症非合併群では合併群に比して有意に高いことを明らかにした。また癌抑制遺伝子P53の発現が非合併群では合併群に比して有意に高いことを明らかにした(Kaku T,et al.Endometrial carcinoma associated with hyperplasia-Immunohistochemical study of angiogenesis and p53 expression.Gynecol Oncol 1999;72:51-55)。 子宮頸部腺癌においても多変量解析を行い微小血管密度が独立した予後因子であることを明らかにし発表した(Kaku T,et al.Angiogenesis in adenocarcinoma of the uterine cervix.Cancer 1998;83:1384-1390)。 子宮頸部肩平上皮癌および卵巣癌でもCD34抗原を用いて血管新生の免疫染色を行い、微小血管数および微小血管密度を算出し、微小血管数および微小血管密度とリンパ節転移の有無ならびに生存率との関連を解析した。また多変量解析を行ない血管新生が独立した予後因子であるか否かの検討を行って、これらの腫瘍でも血管新生が発育、進展に関連していることが明らかなり、この成果を投稿中である。
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