平成9年度は、繰り返し臍帯遮断におけるヒツジ胎児の脳温の恒常性とその変化について実験を施行した。実験対象は胎齢124〜6日の6頭のヒツジ胎児大脳皮質に、組織埋め込み型温度計を装着し、さらに胎仔躯幹に装着したcooling coilにより胎仔低体温を導入し、虚血および低酸素状態における胎仔の温度調節および代謝におよぼす影響に関する検討を行った。 また本年度は平成10年度に施行予定であったヒト子宮内胎児発育不全胎児における胎児胎盤循環中のプリン代謝産物(アデノシン、ヒポキサンチン)濃度を測定を行い検討中である。以上は研究計画の当初の予定通りである。また胎児胎盤循環中のヒポキサンチン濃度に関して、英語論文として発表し採用された。
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