研究課題/領域番号 |
09671732
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
青柳 優 山形大学, 医学部, 教授 (40107181)
|
研究分担者 |
鈴木 豊 山形大学, 医学部, 助手 (70250925)
横田 雅司 山形大学, 医学部, 助教授 (80166884)
|
キーワード | 他覚的聴力検査 / 」聴性定常反応 / 変調周波数追随反応 / 複合振幅変調音 / コンピュータ解析 / 位相スペクトル解析 / 閾値自動判定 |
研究概要 |
(1)閾値判定プログラムの作製と検討 Synchrony measure法(SM法)とMagnitude-squared coherence(MSC法)による閾値判定プログラムを作成し、80Hz変調周波数追随反応(80HzAMFR)の他覚的聴力検査法としての有用性と周波数特異性について検討した。 正常聴力者を対象に80HzAMFRを検査し、SM法とMSC法により判定した結果を比較したが、MSC法の方が感度が若干良いことが判った。次に、難聴幼児125名を対象に1000Hzの聴力レベルと80HzAMFRの閾値(SM法を用いて判定)を比較した。両者の差は3.8dB(標準偏差12.9dB)で、相関係数は0.863と高い値を示し、80HzAMFRが正確に聴力レベルを反映していることが判った。また、難聴幼児26名を対象に搬送周波数を変えて80HzAMFRを検査しオ-ジオグラムと比較したが、80HzAMFR閾値はオ-ジオグラムと良く一致し、80HzAMFRは高い周波数特異性を有するものと判定された。更に、滲出性中耳炎と心因性難聴各2例により他覚的聴力検査方としての有用性を検討したが、臨床的に充分有用と判定された。 (2)Multiple simaltaneous stimulsiの検討 複合振幅変調音、即ち、搬送周波数(500〜4000Hz)と変調周波数(80〜100Hz)を組み合わせた複合音を作成し、正常成人5名を対象に自覚聴取閾値を判定したのち、睡眠下に複合振幅変調音を用いてAMFR検査を行い、変調周波数と搬送周波数の組み合わせ、反応閾値(SM法により判定)について検討した。その結果、搬送周波数の高い方が反応閾値は低く、2つの搬送周波数の佐賀200〜400Hzの場合には反応の出現性を示すCSM値が低いことが判った。
|