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1997 年度 実績報告書

内耳血管条構成細胞によるイオン輸送:細胞生理学的機構と細胞内外の調節因子

研究課題

研究課題/領域番号 09671749
研究種目

基盤研究(C)

研究機関高知医科大学

研究代表者

竹内 俊二  高知医科大学, 医学部, 助手 (50188158)

キーワード蝸牛 / 血管条 / 辺縁細胞 / Clチャネル / Na-K-Cl共輸送体 / 自家蛍光 / グルコース輸送体
研究概要

1.辺縁細胞のNa-K-Cl共輸送体活性(Hearing Research 113:99-109,1997)。単離辺縁細胞の等張条件下での体積変化をイオン輸送の指標として、Na-K-Cl共輸送体によるイオンの取り込みを証明した。
2.辺縁細胞の膜電位のClコンダクタンス依存性(Hearing Research 113:99-109,1997)。細胞内徴小電極をもちいて単離辺縁細胞の細胞内電位を測定し、膜電位が基底側膜のClコンダクタンスに大きく依存していることがわかった。
3.辺縁細胞の体積の細胞外Clイオン依存性(Hearing Research 113:99-109,1997)。等張条件下で細胞外のClイオン濃度を下げると辺縁細胞の体積が急激に減少する。この体積変化は、基底側膜のClチャネルに依存していることがわかった。
4.辺縁細胞の自家蛍光の性質(Hearing Research 114:69-74,1997)。単離辺縁細胞をつかって、辺縁細胞に紫外光をあてると強い自家蛍光を発すること、この自家蛍光が、細胞内のNADHによることを報告した。
5.辺縁細胞のグルコース輸送体(Hearing Research 114:69-74,1997)。上記の自家蛍光は細胞外のグルコース濃度に依存し、サイトカラシンBで抑制されるが、フロリジンでは影響をうけないことから、辺縁細胞のグルコース輸送体がグルコース単輸送体(GLUT)であり、ナトリウム・グルコース共輸送体(SGLT)ではないことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takeuchi,S.: "Marginal cells of the stria vascularis of gerbils take up glucose via the facilitated transporter GLUT:application of autofluorescence." Hearing Research. 114. 69-74 (1997)

  • [文献書誌] Takeuchi,S.: "Changes in the volume of marginal cells induced by isotonic ‘Cl^- depletion/restoration':involvement of the Cl^- channel and Na^+-K^+-Cl^- contransporter." Hearing Research. 113. 99-109 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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