研究課題/領域番号 |
09671763
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
春名 眞一 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 講師 (60198934)
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研究分担者 |
松脇 由典 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (60287290)
飯田 誠 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (20276992)
浅井 和康 東京慈恵会医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (40222559)
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キーワード | 嗅粘膜 / レクチン / 副鼻腔炎 / NO / 嗅覚障害 |
研究概要 |
1. New Zealand White Rabbitと細菌(肺炎球菌serotype3、黄色ブドウ球菌V8、107-109CFU)を用い実験的副鼻腔炎モデルを作製後、細菌接種後5日より、Bowman腺、粘膜上皮、細胞表面にてConAの陽性化、SNAの陰性化が認められた。電顕的にもConAの陽性化、SNAの陰性化が見られた。接種後12週以上経過し、光顕上で炎症所見の改善の認められたものではBowman腺、粘膜上皮、細胞表面にてConAの消失、SNAの陽性化が観察され、正常染色パターンと同様な結果が得られた。 2. 嗅覚障害を伴う慢性副鼻腔炎で手術治療をした症例の嗅粘膜で細胞表面、ボーマン腺のMAA強陽性像や、SNA,PNA,UEA-1、シアルダーゼ処理後PNA染色でボーマン腺、支持細胞、細胞表面で陽性像が観察され、粘液の粘性の増加やシアル酸の分泌増加が示唆された。手術数ヶ月経過、慢性副鼻腔炎治癒例の一部の嗅粘膜上でボーマン腺のMAA、PNA染色、UEA-1の減弱が認められ、粘液の粘性とシアル酸分泌の正常化が予想された。 3. 化学発光式NO測定装置による鼻腔および口腔経由の呼気中NO濃度を慢性副鼻腔炎で嗅覚障害の有無で比較すると両者の明らかな差異は認められなかった。両者におけるNOSによる免疫組織学的検討ではiNOS抗体では線毛、杯細胞、腺組織で、またeNOS抗体は血管周囲に陽性像が観察され、両者の明らかな差は観察されなかった。 4. 兎実験的副鼻腔炎モデル時の嗅粘膜を嗅粘膜上皮と繊維芽細胞や脳アストログリアの再構成による嗅粘膜の三次元培養を試みている。しかし、現在まで培地中であきらかな嗅細胞のcell1 lineの確立には至っていない。
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