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1998 年度 研究成果報告書概要

鼻粘膜肥満細胞発育因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671765
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

小山 守  日本医科大学, 医学部, 助手 (60267169)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワードStem cell factor / アレルギー性鼻炎 / 鼻粘膜上皮細胞 / 肥満細胞
研究概要

1. 外科的切除された下甲介粘膜を0.1%プロテアーゼで24時間培養の後、表層を擦過することにより得られた上皮細胞をコラーゲン膜上にのせ培養すると、培養皿には3日間で1層の上皮細胞の膜が形成された.
2. この培養上皮細胞から全RNAを抽出分離しオリゴdTプライマーを用いてcDNAを合成し、これを鋳型としてアクチン用とSCF用のプライマーでPCR反応を行ったところ、SCF mRNAが発見された.この発現は非アレルギー、アレルギー性鼻炎例共に見られたが、SCF/アクチン比は後者に高く見られた.
3. 同時に鼻粘膜上皮細胞培養上清液中のSCF量をELISA法で測定したところ、培養3日より増加し7日でプラトーに達した.このSCF量は非アレルギーよりアレルギーで有意に多かった.
4. 鼻粘膜の擦過により1症例から5つの検体を得てその重量を測定した.2検体はメイ-ギムザ染色後総細胞数、肥満細胞数を測定.1検体はヘペス緩衝液中で1時間培養しヒスタミン含有量を測定した.残りの2検体は検体1mgあたり0.5mlの培養液中で7日間培養し上清液中のSCF量をELISA法にて測定した.以上によって得られたSCF産生量は肥満細胞数、ヒスタミン含有量と強く関係しており、SCF産生量の多かったアレルギー性鼻炎症例では肥満細胞数、ヒスタミン含有量共に高値を示した.
5. 外科的に切除された下甲介粘膜よりえられた培養上皮細胞をプレドニゾロン、シクロスポリAを含んだ培養液中で3日間ば培養し、上清液中のSCF量をELISA法にて測定した.両薬剤ともに濃度依存性にSCF産生量を抑制した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大塚 博邦: "Stem cell factor mRNA expression and production in human nasal epitherial cells" The Journal of Allergy and Clinical Immunology. 102 5. 757-764 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hirokuni Otsuka: "Stem cell factor mRNA expression and Production in humna nasal epitherial cells" J.ALLERGY CLIN IMMUNOL. 102 5. 757-764 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-12-08  

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