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1997 年度 実績報告書

アレルギー性炎症におけるγδT細胞と肥満細胞の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 09671766
研究種目

基盤研究(C)

研究機関日本医科大学

研究代表者

PAWANKAR Ruby  日本医科大学, 医学部, 講師 (00287674)

研究分担者 野中 学  日本医科大学, 医学部, 講師 (70271351)
キーワードアレルギー性鼻炎 / γδT細胞 / Th2型サイトカイン / 粘膜免疫 / CD4+,CD4-8-γδT細胞
研究概要

鼻粘膜のγδT細胞が抗原特異的に増殖するかどうかを明らかにするために、鼻粘膜と末梢血からγδT細胞を高純度で分離しDer fII抗原で刺激することにより、γδT細胞が抗原特異的に増殖することをサイミジンの取り込みを指標に明らかにした。鼻粘膜から分離したγδT細胞はDer fII抗原刺激で良く増殖したが、末梢血から分離したγδT細胞はDer fII抗原刺激でほとんど増殖が見られなかった(Fig.4)。さらに通年性鼻アレルギー患者と慢性感染性鼻炎患者の鼻粘膜と末梢血よりγδT細胞を分離しフローサイトメトリーを行ったところ、通年性鼻アレルギー患者の鼻粘膜より分離したγδT細胞は主にIL-4,IL-13を産生していた。一方、通年性鼻アレルギー患者の末梢血から分離したγδT細胞、慢性感染性鼻炎患者の鼻粘膜から分離したγδT細胞は主にIFN-γを産生していた。IL-5は、通年性鼻アレルギー患者と慢性感染性鼻炎患者の鼻粘膜から分離したγδT細胞に共にみられた。これらの結果から、通年性鼻アレルギー患者の鼻粘膜のγδT細胞の増殖は抗原特異的であり、通年性鼻アレルギー患者の鼻粘膜のγδT細胞は末梢血と異なり、Th2タイプのサイトカインを産生していることが明らかになった。また、鼻粘膜より分離したγδT細胞を回収し、関連のあるサイトカインの存在下にクローニングを行い、γδT細胞の表現型の調べた。クローニングの効率は50%以上認められた。クローニングされたγδT細胞の主な表現型はCD4+,CD4-8ーリンパ球であった。クローニングされたγδT細胞が抗原特異的に増殖することもサイミジンの取り込み試験で確認した。現在クローニングされたγδT細胞の特徴をさらに検討している。以上の結果から、γδT細胞は抗原特異的で、Th2タイプのサイトカインを産生していることが解り、鼻アレルギーにおいて重要な役割を果たしている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Pawankar,R.: "Role of Tlymphocytes especially γδT cells in allergic rhinitis." Journal of Rhinology.(in press).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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