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1999 年度 研究成果報告書概要

喉頭癌細胞の死:男性ホルモン受容体遺伝子変異とその誘導

研究課題

研究課題/領域番号 09671767
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

漆畑 保  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (70130987)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワード喉頭癌細胞 / 細胞死 / 受容体遺伝子 / 男性ホルモン / 受容体遺伝子発現 / 遺伝子変異 / Mutation
研究概要

喉頭器官の発達及び維持に男性ホルモン(A)の関与を裏付ける現象が音声の性差をはじめいくつか存在する。喉頭組織における男性ホルモン受容体(AR)は,1979年Saezの生化学的研究に始まり,その存在の検討がなされたが定説が得られていなかった。その後^3H標識A及びAutoradiogrph,そして免疫組織を用いた形態的研究により喉頭はその癌も含め男性ホルモンの標的の1つであると確認されるに至った。喉頭癌組織の中にはARmRNAを発現するものが存在することをrtPCRを用い確認した,これは先の形態的な観察を裏付けるものであると考える。喉頭細胞のA感受性の存在の有無について,喉頭癌細胞株(HEp-2)を用いて行い,この細胞はARmRNA及び蛋白の発現を示し,培養実験からA感受性を有し,10^<-8>以上の濃度では細胞死が誘導される。その細胞死の際,P53及びBax蛋白の発現を伴うことが免疫組織化学により明らかである。一方,PCR産物の電気泳動移動度と塩基配列検索によりこの細胞のAR遺伝子には第1Exonに欠損変異が存在することが明らかとなる。現在代謝酵素を検討しており今年度5月日本耳鼻咽喉科学会101回総会にて報告予定としている。
上記結果は,喉頭は男性ホルモン標的器官であり,喉頭細胞及び癌が男性ホルモン感受性を有しその細胞生理に男性ホルモンが関わっている事を明らかとしている。また男性ホルモン誘導癌細胞死の際その受容体遺伝子に欠損変異が関与する可能性をも証明するものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 漆原保: "喉頭と男性ホルモン-男性ホルモンに対する喉頭組織内標的部位そして癌細胞感受性と細胞死誘導"ホルモンと臨床. 47. 150-154 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tamotsu Urushibata: "CAG Tandem Repeat Mutation of Androgen Receptor (AR) Gene ***********"Cold Spring Harbor Laboratory, the 1998 Meeting on Cancer Genetics & Tumor Suppressor Genes. 270 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tamotsu Urushibata: "Laryngeal Androgen"Herumon to Rinsho. 47. 150-158 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Tamotsu Urushibata: "CAG Tandem Repeat Mutation of Androgen Receptor Gene in Laryngeal Carcinoma Cell Line"Cold Spring Harbor, Gancer Genetics of Laboratory, Tumor Suppoessor Gene the 1998 meating on. 270. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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