研究概要 |
1.繊毛運動が保たれたモルモット気管上皮細胞を単離した状態で,正立鏡筒上下型のノマルスキー微分干渉顕微鏡を用い標的細胞を確認しながらパッチクランプを適用しホールセルレコーディング可能なシステムを開発した。 2.このシステムを用い,β作動性,プリン作動性,コリン作動性刺激により活性化されるクロライドチャネルが,気道繊毛上皮細胞に存在していることを証明した。 3.気道繊毛上皮細胞のクロライドチャネルの活性化は14員環マクロライドにより抑制され,16員環マクロライド剤では変化をうけないことが認められた。 4.アレルギーでみられる気道分泌の亢進は,〓分泌のみではなく繊毛上皮細胞による上皮分泌も関与していることが示唆された。
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