研究課題/領域番号 |
09671772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
熊澤 博文 関西医科大学, 医学部, 講師 (80148519)
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研究分担者 |
立川 拓也 関西医科大学, 医学部, 助手 (30216981)
福本 学 京都大学, 医学部, 助教授 (60156809)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / サイクリンD1 / 遺伝子増幅 / トランスフェクション |
研究概要 |
過去の手術で摘出した頭頚部扁平上皮癌のパラフィン包埋切片を用いて、DNAの抽出を行った。抽出したDNAを鋳型として、サイクリンD1遺伝子とドーパミンD2レセプター遺伝子のプライマーを用いて、同時に一つのチューブ内でPCR法を行い(Differential PCR法)、増幅されたサイクリンD1遺伝子とドーパミンD2レセプター遺伝子の量比を比較することによって、サイクリンD1遺伝子の増幅を検出する方法を確立した。また、一方、同じくパラフィン包埋切片を用いて、免疫染色法にてサイクリンD1蛋白の発現も検討した。頭頚部扁平上皮癌45例について、上記の方法にて、サイクリンD1遺伝子増幅及び蛋白発現と予後との関係を検討した。カプランマイヤーの生存曲線では、遺伝子増幅群と蛋白過剰発現群の両群とも、有意に生存率の低下を認めたが、Coxの比例ハザード分析を用いた。多変量解析では、遺伝子増幅のみが有用な予後因子であるとの結果を得た。異形成部についても、一部、サイクリンD1遺伝子増幅と蛋白発現を同様の方法を用いて検討した。その結果、癌組織だけでなく、異形成部においても、遺伝子増幅及び蛋白過剰発現がすでに生じていることを見いだした。 また、別の試みとして、発現ベクターにクローニングしたサイクリンD1およびD2遺伝子を、扁平上皮癌細胞株ヘトランスフェクションする実験を行った。トランスフェクションの方法としては、エレクトロポレーションを用い、種々の条件を設定して実験を繰り返したが、有効なトランスフェクションの結果は得られなかった。今後、トランスフェクションの方法を再検討し、より有効な方法にて、実験を続行する予定である。
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