実験的自己免疫性網膜ぶどう膜炎発症機序の研究・ノックアウトマウスによる解析

1999 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 09671783
• 研究機関: 秋田大学
• 研究代表者: 桜木 章三 秋田大学, 医学部, 教授 (80006767)
• 研究分担者: 武田 伸一 国立神経精神センター, 遺伝子工学研究部, 室長(研究職) (90171644) ; 近藤 功 秋田大学, 医学部, 助手 (50234927) ; 山木 邦比古 秋田大学, 医学部, 助教授 (20125751)
• キーワード: 網膜特異的抗原 / 実験的自己免疫性ぶどう膜炎 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス

研究概要

私達は自己免疫性疾患を惹起する可能性のある自己抗原のcharacterizationを行っている。眼球内には多数の自己免疫原性のある蛋白質が発現しているが、特にretina specificに発現している蛋白質はその殆どが自己免疫原性を有している。このことから抗原の発現量と発現部位が自己抗原の免疫寛容にどのように関与しているかを検討する必要があると考えられた。このためにretina specificに発現し、実験的自己免疫性ぶどう膜炎を惹起することができることが判明しているarrestinのpromoterにsyntrophineのcDNAを繋ぎ、trancgeic mouseを作成するとともにこれと既に私達のもとにあるsyntrophineのノックアウトマウスを交配させ、retinaのみにsyntrophineを発現しているマウスを得ようとしている。しかし現在交配させているが未だ目的とするマウスは得られていない。
今後genomic sorthern hybridization,PCRなどによってgenomic DNAをチェックしながら、更に数世代交配させる必要があるものと考えられる。現在この作業を継続中である。