研究課題/領域番号 |
09671785
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
笠木 靖夫 山形大学, 医学部, 助手 (60250924)
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研究分担者 |
山本 崇 山形大学, 医学部, 助手
山口 克宏 山形大学, 医学部, 助教授 (20200610)
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キーワード | 角膜屈折矯正手術 / エキシマレーザー / 光学的角膜切除 / 放射状角膜切開 / 創傷治癒 / 免疫組織化学 / ストレス蛋白 / Hsp47 |
研究概要 |
エキシマレーザー屈折矯正手術は、屈折異常の矯正に有用な手技であるが、角膜組織に対する侵襲や異常な創傷治癒が懸念される。今回われわれは、家兎角膜にて47kDa熱ショック蛋白(Hsp47)の発現を免疫組織化学的手法を用いて経時的に観察した。 【方法】白色家兎に対し、エキシマレーザー(PTKモード)を使用して直径6.0mm、深さ100μmの光学的角膜切除術を施行した。レーザー照射0、1、3、5、7、14および28日後に眼球を摘出し、固定・包埋のうえ切片を作成し、Hsp47の発現について経時的に観察した。 【結果】術後1日ではレーザー照射部位の実質浅層に綿維芽細胞様に変化した角膜実質細胞が観察された。術後3日では角膜上皮細胞基底部と実質浅層の角膜実質細胞にHsp47の発現が認められた。術後5および7日後ではHsp47の発現は角膜実質深層にまでおよび、角膜内皮細胞にも発現がみられた。術後14日では角膜実質浅層での発現は減弱し、術後28日ではHsp47の発現はさらに減弱していた。 【考按・結論】Hsp47はレーザー照射後の角膜において、角膜上皮層・実質浅層のみならず実質深層および角膜内皮細胞においても発現が認められ、またその範囲はレーザー照射部位の周囲にまで及んでいた。このことよりエキシマレーザーの照射による影響は角膜上皮層および角膜実質浅層のみにとどまらず、角膜実質深層および角膜内皮細胞へも何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。
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