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1997 年度 実績報告書

ヒルシュスプルング病における一酸化窒素とエンドセリンの腸管弛緩障害への関与

研究課題

研究課題/領域番号 09671841
研究種目

基盤研究(C)

研究機関関西医科大学

研究代表者

浜田 吉則  関西医科大学, 医学部, 講師 (00172982)

研究分担者 佐藤 正人  関西医科大学, 医学部, 助手 (30278626)
キーワードヒルシュスプルング病 / 一酸化窒素 / エンドセリン / 免疫組織化学
研究概要

NOS受容体の免疫組織学的検討
ヒルシュスプルング病の無神経節腸管にみられる腸管の弛緩障害は非アドレナリン・非コリン(NANC)神経の欠如によるものと考えられている。一酸化窒素(NO)はヒト腸管におけるNANC神経の重要な神経伝達物質のひとつであり、最近NO合成酵素(NOS)であるNADPH-diaphoraseが無神経節腸管において欠如しており、これが弛緩障害の原因であると報告されている。
ヒルシュスプルング病腸管において、bNOS、eNOSおよびiNOSの抗体(Transduction Lab.)を用いて免疫組織学的にbNOS、eNOSおよびiNOS受容体の局在を検討した。
正常の対照腸管においてeNOSは血管内皮に一致して、iNOSは粘膜および粘膜下層に局在しており、ヒルシュスプルング病腸管の無神経節部、正常神経節部のいずれにおいても対照腸管との明らかな差異はなかった。bNOSは正常腸管では粘膜、粘膜下層および筋間に局在しており、粘膜下および筋間神経叢に陽性であった。ヒルシュスプルング病腸管の正常神経節部において対照腸管との明らかな差異はなかった。無神経節部では正常腸管で観察されたような陽性の筋間神経叢は認めなかったが、外来神経束がbNOS陽性であった。今回の結果は従来言われているNADPH diaphorase染色によるNO神経の分布と大きな差異はなかったが、NADPH diaphorase染色によるNO神経がbNOSに由来することが示唆され、無神経節部における外来神経にもNOSが分布していることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 高田晃平、浜田吉則ら: "ヒルシュスプルング病におけるエンドセリン受容体に関する免疫組織学的検討" 日本小児外科学会雑誌. 33(3). 492 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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