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1997 年度 実績報告書

初期軟骨内骨化における内皮細胞、破骨細胞、肥大軟骨細胞の機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671846
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

柴田 俊一  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (80187400)

研究分担者 坂本 裕次郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90242205)
キーワード下顎頭軟骨 / 軟骨内骨化 / 内皮細胞 / 破骨細胞
研究概要

マウス下顎頭軟骨の初期軟骨内骨化を光学顕微鏡、電子顕微鏡を用いて観察したところ、tube形成を示している内皮細胞が軟骨内に侵入して直接分解した軟骨基質を取り囲み、その処理に関与している像が観察された。またこれらの内皮細胞が細胞間接着装置によって軟骨内で互いに連絡し一連のループ構造を作り、そのループの中に破骨細胞と未分化な単核細胞が内皮細胞と接着しつつ互いにも密着している状態が観察された。さらにそのような単核細胞が癒合していると考えられる像も認められた。一般には破骨細胞の形成には骨芽細胞との直接接着が必要であるとされているが、生体内のある領域では内皮細胞がその機能を肩代わりしている可能性が示唆された。そのほか、現在のところ破骨細胞がbone collarを吸収した後、さらに軟骨内に突起を伸ばし肥大軟骨細胞と密着するようになる状態も観察された。このような光学顕微鏡、電子顕微鏡による観察から内皮細胞、破骨細胞、肥大軟骨細胞三者の密接な関係が示唆されており、現在細胞接着分子を中心とした免疫組織化学的検索を遂行中である。また、免疫組織科学的検索の一環としてType IIおよびXコラーゲンの局在を検索したところ、両者とも胎齢15日に下顎頭軟骨が形成されるとすぐに同時に発現することがわかった。さらに下顎頭軟骨はalkaline Phosphatase陽性のprogenitor cellから形成され長骨の軟骨原基とは異なった発生過程で生ずることが明らかとなった。この結果は論文にまとめて出版された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Shibata et al.: "Immunohistochemistry of collagen types II and X,and enzyme-histochemistry of alkaline phosphatase in the developing condylay cartilage of the fetal mouse mandible." Joumal of Anatomy. 191. 561-570 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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