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1997 年度 実績報告書

口腔レンサ球菌の付着およびヒト免疫・抗菌薬に対する抵抗性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09671857
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

三宅 洋一郎  徳島大学, 歯学部, 教授 (80136093)

研究分担者 根本 謙  徳島大学, 歯学部, 助手 (10218274)
弘田 克彦  徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
小野 恒子  徳島大学, 歯学部, 助教授 (40035514)
キーワードレンサ球菌 / CD15s / ホスホマイシン
研究概要

Streptococcus milleri group臨床分離に関してその菌体表面上のCD15s(sLe^x)抗原の存在をモノクロナール抗体SNF-3を用いて検索した結果,多くの株の表面に発現していることが明らかとなった。
この抗原の構造を解析するために,菌体表面より莢膜様構造を単離し,モノクローナル抗体を固定化したカラムにより,精製を試みた。完全に単一にまでの精製は行えなかったが,その構成等を分析した結果,CD15sを構成する糖の一部が検出されたため,CD15s抗原の存在する可能性が示唆された。今後さらに詳細に検討を行う予定である。
Streptococcus milleri groupと同様に口腔にも存在するレンサ球菌Streptococcus pyogenesの菌体表面にもCD15sが存在しているが,それに対する最少発育阻止濃度以下の抗生物質の影響を検討した。使用した薬剤の中で,ベンジルペニシリンおよびホスホマイシンにより抗原の発現が減少することが明らかとなった。特にホスホマイシンに関しては、まったく抗菌力ない鏡像体でもCD15s発現を抑制した。この結果は,ホスホマイシンの主たる作用機序以外の作用により,抗原の生成あるいは発現が阻害していることを示唆している。また、CD15sがレンサ球菌の病原性に何らかの働きをしている可能性は高く,ホスホマイシン鏡像体は, 他の菌に影響を与えることなく、CD15sによる病原性を抑制する事ができると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Katsuhiko Hirota et al.: "Fosfomycin reduces CD15s related antigen expression of Streptococcus pyogenes." Antimicrob.Agents Chemother. 42(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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