研究課題/領域番号 |
09671864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
花澤 重正 明海大学, 歯学部, 助教授 (60060258)
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研究分担者 |
村上 幸生 明海大学, 歯学部, 助手 (00286014)
竹下 玲 明海大学, 歯学部, 助手 (70236454)
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キーワード | LPS / CD14 / 歯周疾患 / 骨芽細胞 / 骨吸収刺激作用 / Interleukin-1 |
研究概要 |
LPSのレセプターの一つであるCD14がヒト歯肉線維芽細胞並びに骨芽細胞に発現しているか否かを酵素抗体法、遺伝子発現、さらに免疫沈降反応を用いて解析を試みたところ、これら細胞に明らかなCD14の発現を検知することができた。これらの結果は、リポ多糖体(LPS)の骨吸収刺激作用がこれら細胞のCD14を介して誘導される炎症性サイトカインの破骨細胞分化促進によることの可能性を示唆した。ゆえに、LPSの骨吸収刺激作用におけるD14の役割とその機構、さらに、その骨吸収抑制剤について検討した。その結果、LPSはCD14を介してIL-1βの遺伝子発現ならびにその産生を誘導し、破骨細胞の分化を促進することが抗IL-1β抗体を用いた結果から示された。また、このCD14を介する骨吸収刺激作用にはendogenousCD14が深く関与していることが示された。すなわち、LPSによる頭蓋冠骨細胞のD14発現を調べたところ、明らかな発現の上昇が認められ、antisense D14 oligonucleotideを用いたところ、LPS誘導性IL-1βの遺伝子発現が抑制され、さらにその骨吸収刺激作用もまた明らかに抑制された。一方、このようなCD14を介する骨吸収刺激作用はintereferon-γにより著明に抑制された。この抑制機構はintereferon-γによるCD14発現の抑制に基ずくIL-1β発現の抑制に依存することが推察された。 他方、歯周疾患における歯槽骨の吸収を抑制することは極めて意義あることである。本疾患は細菌感染症であることから、広く有用されているマクロライド系抗生物質についてその作用を調べたところ、エリスロマイシンがCD14を介するLPS骨吸収刺激作用を著明に抑制した。
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