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1999 年度 実績報告書

唾液腺エクソサイトーシス・エンドサイトーシス・カップリングの分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 09671866
研究機関北里大学

研究代表者

瀬川 彰久  北里大学, 医学部, 講師 (50154638)

キーワード唾液腺 / エクソサイトーシス / エンドサイトーシス / カルシウム / IP_3レセプター
研究概要

本研究では、主に形態的アプローチを主体に唾液分泌にかかわるエクソサイトーシス・エンドサイトーシス・カップリングの分子機構を解析している。本年度は、丸ごと臓器の潅流腺、カルシウムシグナリング、ベータガラクトシダーゼノックアウトマウスの解析をおこない、以下の知見を得た。
1)丸ごと臓器の潅流腺を用いた解析:ラット耳下腺の血管潅流標本にベータ刺激(酸素分泌)あるいはムスカリン刺激(水分泌)をあたえ、経時的に試料を採取した。ベータ刺激では顆粒膜が一個一個回収されたが、ムスカリン刺激を加えるとエンドサイトーシスが抑制され管腔膜が拡大した。分泌刺激薬を除去すると10分後に形質膜が回収された。
2)カルシウムシグナリング:唾液腺のカルシウムシグナリングは興奮性細胞に匹敵するほど速い。高速共焦点レーザー顕微鏡観察により、ムスカリン刺激時のラット耳下腺では腺房が同調的に、一方導管では非同調的にカルシウムシグナルが調節されていることが判明した。
3)ベータガラクトシダーゼノックアウトマウスの解析:エクソサイトーシス・エンドサイトーシス・カップリングは、脂質代謝が関与する可能性がきわめてたかい。脂質代謝にかかわるベータガラクトシダーゼを欠損したマウスでは耳下腺に著明な空胞化がみられた。電顕観察では空胞は粗面小胞体領域に出現しており、本異常とエクソサイトーシス・エンドサイトーシス・カップリングとは直接の関係はないことが明らかとなった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] A.Segawa: "Measurement of secretion in confocal microscopy"Methodo in Engymology. 307. 328-340 (1999)

  • [文献書誌] N.Nowrozi,Skim,A Segawa et al.: "High levels of GM_1 -gangliosidase in the parotid gland"Otolauynagologi Clinis of North America. 32. 779-791 (1999)

  • [文献書誌] H.Takemura,S Yamashina,A.Segawa: "Millisecond analysis of Ca^<2+> initiation evoked by muocarinic stinulation in exocine acimar cells"Biochem.Biophys.Res.Comm.. 259. 656-660 (1999)

  • [文献書誌] K.Yoshimura,M.Murakami,A.Segawa: "Carbachol indnced Ca increar, but not activation of protein kinase C, stinulates exocytsies in rat parotid acim"J.Physiol.(London). (in press). (2000)

  • [文献書誌] A.Segawa,F Lottredo et al: "Cell Biology of human saliray secretion"European Journal of Mophology. (in press). (2000)

  • [文献書誌] M.Murakami,K.Yoshimura,A.Segawa et al: "Relation letumn analysis and"European Journal of Mophology. (in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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