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1998 年度 実績報告書

^<18>FDG-PETを用いた頸部転移性リンパ節の診断

研究課題

研究課題/領域番号 09671929
研究機関岩手医科大学

研究代表者

小豆島 正典  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (00118259)

研究分担者 白倉 義之  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (90254797)
キーワードPET / リンパ節転移 / 頭頸部 / 悪性腫瘍 / FDG
研究概要

1、 頭頸部領域でFDG-PETを施行すると、腫瘍領域ばかりでなく非腫瘍性病変や、正常と思われる部位にもFDGが集積することをしばしば経験する。これらは、スポット状であるため転移性リンパ節との判定が極めて困難でありFalse positive rateを上昇させる原因となる。今回我々は、CT/MRIとPETをコンピューター上で重ね合わせ、非腫瘍性のFDG集積部位を解剖学的に固定し、どのような部位に集積されやすいのかを検討した。
2、 対象症例14例について、リンパ節様FDG uptakeの見られる部位を解剖学的に同定した。SUV(RIの取り込み量を体重あたりで平均化した値)2.0以上を対象とした結果、頸椎への集積は43%と高頻度に出現し、上顎洞・鼻腔底、口蓋扁桃、耳下腺という順で少なくなった。またSUVも同様の順であった。転移性リンパ節のSUV(3.7)と頸椎のSUV(3.1)は近似していることから、SUVの数値によって両者の区別は困難であることがわかった。CT/MRI上ではこれらの部位に明らかな病的所見は認められなかった。
3、 以上の事からSUVだけで転移性リンパ節を区別することは極めて困難であることがわかった。口腔底癌や歯肉癌の症例で咽頭部へ腫瘍が進展していることが予想される場合、口蓋扁桃部でのFDG uptakeは特に注意しなければならないことがわかった。同様に舌癌や上顎洞癌の場合には、上顎洞・鼻腔底でのFDG uptake上昇がその進展範囲の診断を誤らせる可能性があることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小豆島正典: "頭頸部領域におけるリンパ節転移様のFDG集積" NMCC共同利用研究成果報文集. 5. 27-33 (1998)

  • [文献書誌] 小豆島正典: "^<18>FDG-PEによる転移性リンパ節の診断" NMCC共同利用研究成果報文集. 4. 40-51 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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