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1999 年度 実績報告書

歯周病原性細菌に対する患者血清中抗体のイディオタイプ解析

研究課題

研究課題/領域番号 09671946
研究機関北海道医療大学

研究代表者

中島 啓介  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (80227785)

キーワード歯周病原性細菌 / 患者血清 / イディオタイプ
研究概要

平成9年度から10年度までは,ヒトリンパ球を使って血清型b抗原にポジティブに反応するハイブリドーマを作製し、そのハイブリドーマが産生するモノクローナル抗体のイディオタイプの解析を試みた。しかし,得られた20クローンのヒト・マウスへテロハイブリドーマはいずれも血清型b抗原に対してポジティブな反応を示さなかった。平成11度では,血清型b抗原に対するモノクローナル抗体を産生するマウスハイブリドーマについて一本鎖化可変部位断片(ScFv)を作製しそのイディオタイプの解析を試みた。まず,過去に我々が樹立したマウスハイブリドーマ(S5;血清型b抗原に特異的に反応,L2;A.actinomycetemcomitansのLPS部分に特異的に反応)の培養を開始した。これら2個のハイブリドーマからQuickPrep mRNA Purification KitによってmRNAを調製した。調製したmRNAから,マウスH鎖可変領域,L鎖可変領域に特異的なプライマーを使用したRT-PCRによって各領域に対するcDNAを増幅した。S5についてはL鎖が増幅されないため,ELISA法によるタイピングでλ鎖でないことを確認し数度,実験を繰り返したが,結局cDNAは得られなかった。H鎖,L鎖共にcDNAが増幅できたL2については,これらのcDNAをリンカーで結合してクローニングべクターに組み込みDNAシーケンスを行い,H鎖,L鎖の可変領域の遺伝子配列を明らかにした。本研究の当初の目的はヒト抗血清型b抗原抗体のイディオタイプ解析であったが,本研究において得られたA.actinomycetemcomitansのLPS部分に特異的に反応する一本鎖抗体およびその遺伝子はヒトにおけるイディオタイプ解析において重要なツールとなると考える。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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