機能圧の磁性パ-マロイキ-パ-におよぼす磁気的効果とその応用

1997 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 09672016
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 研究機関: 神奈川歯科大学
• 研究代表者: 久武 慶蔵 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (50082813)
• 研究分担者: 渥美 美穂子 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (70257301) ; 松原 郁哉 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (40157342)
• キーワード: パ-マロイ合金 / 機能圧力 / ジスアコモデーション / アモルファス強磁性合金 / ひねり

研究概要

パ-マロイ合金(酸化物やアモルファス合金)キパ-に機能圧力を加えたときの磁気的不安定性(ここではジスアコモデーション、透磁率の時間的変化)を物理的に謁べ、咬合過程を逆に磁気的に謁べる方法を探索することを目的として、モデル実験用の装置を組み立てた。ただし、単に機械的な一方向的な機能圧力だけではなく、制作途中でひねりを加えた場合もそれ特有の信号が検出できるとの情報を得て、ひねりを線状試料に加えた場合をアモルファス強磁性合金で試みて期待したような結果が得られた。しかしその信号が今のところ微弱であるので神奈川大学の阿部晋氏の指導で巨大信号が得られることが期待される試料の作製にとりかかっている。測定回路ならびにデータ取り込み用のコンピュータソフトの作成は完了した。パ-マロイ合金で消磁や機械的なショックまたは絶縁体に低温で光を加えたときの透磁率変化を測定した結果いずれもジスアコモデーションの観測に成功した。テ-タをFourier解析、Wavelet解析、我々の解析(特に松原が主として開発した〔緩和曲線を解析するときの新しい解析方法〕などでの比較検討をおこなっている。実体モデルを使って次に実験を進める予定である。

研究成果

• [文献書誌] K.Hisatake, I.Matsubara: "Thermal Hysteresis of Photoinduced Magnetic Effect in Yttrium Iron Garnet" Journal de Physique(France). 7. C1 293-294 (1997)
• [文献書誌] K.HISATAKE, I.Matsubara: "Photoinduced Irreversible Effects on Magnetic Properties and Allied Phenomena in Magnetic Oxides X" Bulletin of Liberal Arts and Sciences(KDC). 15. 1-37 (1997)
• [文献書誌] K.HISATAKE, I.Matsubara: "Mechanism of Photoinduced Disaccommodation in YIG" Journal of Magnetic Society of Japan. (1998)
• [文献書誌] S.Kainuma, K.HISATAKE: "Dependence of GMS on Copper Layer Thickness in Electrodepositted CoNiCu/Cu Multilayer" Journal of Magnetic Society of Japan. (1998)
• [文献書誌] K.HISATAKE, I.Matsubara: "Thermal and Optical Spectrum of Photoinduced Disaccommodation in Yttrium Iron Garnet" Journal de Physique(France). 8. C2 (1998)
• [文献書誌] K.HISATAKE, I.Matsubara: "Photoinduced Effects on Magnetic slow Relaxazation of Initial Permeability in Yttrium Iron Garnet" Proceedings of Optical Properties in Solids. 5. 281-284 (1997)
• [文献書誌] S.N.Lyakhimets, K.Hisatake: "COLLECTED WORKS OF DR SERGEY N.LYAKHIMETS" National Academy of Sciences and Ministry of Education of Ukraine Institute of Magnetism, 287 (1997)