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1998 年度 実績報告書

口唇口蓋裂児の鼻咽腔閉鎖機能の獲得に関する研究-機能獲得と構音について-

研究課題

研究課題/領域番号 09672040
研究機関新潟大学

研究代表者

中野 久  新潟大学, 歯学部附属病院, 講師 (60180329)

研究分担者 磯野 信策  新潟大学, 歯学部附属病院, 助手 (10168289)
小野 和宏  新潟大学, 歯学部, 講師 (40224266)
キーワード口唇口蓋裂児 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 構音獲得 / 音響分析 / 構音訓練 / 口蓋化構音 / 声門破裂音 / 口蓋形態
研究概要

口蓋形成手術(Furlow法)直後から術後5年までの唇顎口蓋裂患児15名および口蓋裂患児12名を対象とした。年齢は2歳児8例、3歳児6例、4歳児6例、5歳児3例、6歳児4例である。
1 鼻咽腔閉鎖機能の評価 年齢に応じて1)口腔内視診所見 2)頭部X線規格写真およびX線テレビ所見 3)超音波所見 4)鼻咽腔ファイバー所見 5)言語評価およびナゾメーターによる音圧分析6)マルチスピーチによる音響分析を行った。各年齢における鼻咽腔閉鎖機能獲得と構音発達の関係を経時的に分析した。また5歳以上の症例においては鼻咽腔ファイバースコープ検査所見を中心に鼻咽腔閉鎖機能の閉鎖度の数値化を試みた。この結果鼻咽腔閉鎖の獲得率は、2歳児では50%、3歳児67%、4歳児67%、5歳児100%、6歳児75%であった。
2 構音発達の評価 構音障害は主として口蓋化構音 声門破裂音が主体であり、この発生率は2歳児で50%、3歳児33%、4歳児12%、5歳児0%、6歳児0%であった。音響分析結果については検索中である。
また手術後に明らかな鼻咽腔閉鎖機能不全を有し、スピーチエイド(鼻咽腔閉鎖機能不全を補う床装置)を装着し、構音訓練を行っている患児3例について同様の検査を行い、鼻咽腔閉鎖機能の変化と構音改善との関連について分析した。2例では構音訓練により改善した音では閉鎖機能の改善が見られ構音発達との関連が示唆された。
今後はさらに構音が正常に発達した群と異常構音が発生した群に分類し、口蓋形態 舌の異常の有無と鼻咽腔閉鎖機能を検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 磯野信策: "Hotz床併用二段階口蓋形成手術法を実施した唇顎口蓋裂患児の言語発達に関する研究" 新潟歯学会雑誌. 28巻1号. 15-24 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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