研究概要 |
平成9年度の研究実施計画書で申請した高精製骨形成因子の調整を行った. 高精製BMPは,牛長管骨骨皮質より抽出した粗精製BMPをゲル濾過クロマトグラフィーおよびハイドロキシアパタイト高速液体クロマトグラフィーを用い,単離精製した.単離精製したBMPの骨誘導活性は,タイプIコラーゲンを担体として,2,10,50μgの同BMPをそれぞれラット下腿筋肉内に埋入し,3週後摘出して組織学診査,アルカリフォスファターゼ活性およびカルシウム含有量を調べた.この結果,この精製したBMPは,骨基質に富み,同量のリコンビナント・ヒトBMP-2の約10倍の骨誘導活性を示した・この精製したBMPおよびリコンビナント・ヒトBMPを用い,平成10年度から各種サイトカインを用いて,骨誘導活性の相乗効果の有無を検索すると同時に,硬組織補填用生体材料と複合して,骨誘導活性を調べる予定である.
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