研究概要 |
直線偏光近赤外線星状神経節近傍照射の顎関節症への有効性を検討するために、直線偏光近赤外線治療器スーパーライザーwp用いて、直線偏光近赤外線の星状神経節近傍照射を行い、顎関節部の組織血流量および皮膚温度の変化を観察した. 有志健康成人8名(24〜29歳)を対象とした.仰臥位にて15分間安静を保ったのちレーザー血流計ALF21のプローブを顎関節部皮膚に装着し、同部の組織血流量を測定すると共に その結果,組織血流量は,照射前7.3±3.2,照射終了ご7.7±3.8(+5.5%),10分後8.6±4.5(+17.8%),20分後9.5±4.8(+30.1%),30分後9.1±3.9(+24.7%),40分後8.2±3.3ml/100g/min(+12.3%)と著しく増加した.一方,皮膚温は、照射前33.4±1.1,照射後終了着後33.3±1.1,10分後33.6±1.1,20分後33.6±1.1,30分後33.6±1.1,40分後33.6±1.0℃とほとんど変化しなかった. 本研究結果から,直線偏光近赤外線の星状神経節近傍照射の顎関節部の皮膚温を変化させることなく,同部の組織血流量を約30%増加させることが明らかとなり,スーパーライザーの顎関節症に対する治療効果の有効性が示唆された.
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