研究課題/領域番号 |
09672062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
柴田 敏之 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (50226172)
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研究分担者 |
有末 眞 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20091407)
永易 裕樹 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (90265075)
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キーワード | HUMAN / SCC / ORAL CANCER / EGF / INVASIN / METASTASIS |
研究概要 |
現在、保有するヒト口腔扁平上皮癌細胞株のうち、金コロイド法による運動能の変化を指標として得た、EGFに対する応答性が最も高いクローン(S-1株)を用い以下の検討を行った。 1)酵素阻害による運動能の変化 a)EGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤(Erbstatin) b)PIターンオーバー阻害剤(Psi-tectorigenin) c)PKC活性阻害剤(Calphostin C) d)PI3キナーゼ阻害剤(Wortmanin) 2)EGF処理によるPKC活性の変化 共焦点レーザー顕微鏡によるPKCの細胞内トランスロケーションの観察 以上の結果、EGFがEGF受容体に結合後、受容体の細胞内ドメインの自己リン酸化が生じ、次いでPLCrの活性化を介したPKCの活性化が生じ、ヒト口腔癌細胞の運動能の亢進が起こることが明らかとなった。また、この現象には、ErbB1受容体のホモ二量体形成のみならずErbB1とErbB3のヘテロ二量体の形成が関与している可能性が示唆された。
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