平成9年度の予定であった、培養系施設を使用しSchwann細胞の培養・同定を完了することができた。初代培養であるが、ラット生後24時間のものを用い、坐骨神経を採取し、collagenase/dispaseを用い細胞の分離を行った。これを10%牛胎児血清を含むDulbecco′s Modified Eagle′s Mediumにて培養を始めた。初代培養できた細胞から、形態学的にクロー化を行った。最終的には希釈法よるクローンを行い単一細胞を得た。細胞の同定にはS-100protein、nerve growth factor receptor(NGF-R)、glial fibrillary acidic protein(GFAP)を使用した。その結果、Schwann細胞と同様の染色性を有する単一細胞であることが判明した。この結果は、学会発表、論文発表の予定である。
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