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1999 年度 実績報告書

神経欠損部に応用する人工神経管開発のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672078
研究機関朝日大学

研究代表者

永原 國央  朝日大学, 歯学部, 教授 (90139915)

研究分担者 兼松 宣武  朝日大学, 歯学部, 教授 (40076097)
キーワードSchwann細胞 / 細胞培養 / 人工神経管 / poly lactic acid
研究概要

前年度までの結果として、マウスより初代培養したSchwann細胞を用いた人工神経管の試作段階に入る予定であった。当初より予定していた人工神経管の材料であるポリ-L-乳酸の入手が不可能となり、Schwann細胞の持つ神経線維(細胞)の増殖に与える影響の検索を行った。この実験系での目的は、Schwann細胞の持つ細胞蛋白、細胞外基質、細胞外蛋白を温存し、安全な生体材料として、Schwann細胞を使用するための方法と、その使用により、明らかにSchwann細胞が神経細胞の増殖に有益であるかを検索することであった。
Schwann細胞の処理に関しては、以前より当教室で行っている凍結融解処理を用いた。これは前に述べた細胞蛋白、細胞外基質、細胞外蛋白を温存に有効であり、培養細胞の移植による移植細胞の腫瘍化を抑えることも分かっているからである。
神経細胞の増殖に与える影響に関しては、われわれに最も関わる神経、三叉神経を用いその検討を行った。コントロールとしては結合組織由来のL細胞を用いた。
結果として難しいとされている神経細胞の増殖を、Schwann細胞の用いた実験群において確認することができた。
この事により、Schwann細胞の神経細胞の増殖に与える影響を確認すると子ができ、人工神経管にSchwann細胞を用いることが有用であることを確認した。
これからさらにポリ-L-乳酸を用いた管状の人工神経管の開発に進んでいきたいと考えている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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