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1997 年度 実績報告書

マクロファージ活性化因子による頬粘膜化学発癌の抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672086
研究種目

基盤研究(C)

研究機関兵庫医科大学

研究代表者

浦出 雅裕  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70104883)

研究分担者 岸本 裕充  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30291818)
キーワードハムスター頬嚢発癌 / ジメチルベンツアントラセン / マクロファージ活性化因子(GcMAF) / 発癌抑制
研究概要

本研究は、口腔癌に対する免疫療法を開発することを目的として、N. Yamamotoらにより血清中のビタミンD_3結合蛋白を前駆体として新規に発見されたヒトマクロファージ活性化因子GcMAFを用いて、ジメチルベンツアントラセン(DMBA)によるハムスター頬嚢化学発癌系における発癌抑制効果を検討した。平成9年度に得られた成果を以下に述べる。
1.シリアンハムスター(5週令)26匹をGcMAF投与群14匹と非投与群12匹に分け、アセトンに溶解した1%ジメチルベンツアントラセン(DMBA)を頬嚢に週3回、反復塗布することにより扁平上皮癌を誘発した。GcMAF投与群には、100pgのGcMAFを週2回、大腿部に筋肉内注射した。その結果、GcMAF非投与群では、DMBA塗布後9〜10週で全てのハムスターに腫瘍形成を認め、20週以内に全てが腫瘍死したのに対し、投与群では14匹中2匹に腫瘍形成を認めず、腫瘍形成時期、腫瘍増大速度が遅廷し、20週までに腫瘍死したものはなかった。また、担癌による体重減少も軽微であった。
2.GcMAF非投与群のうち、腫瘍の形成された13週よりGcMAF投与を開始した6匹は、腫瘍の増大と体重減少が抑制され、また、GcMAF投与群で13週より投与を中止した4匹は、腫瘍の増大を認めた。
3.ハムスター腹腔より採取したマクロファージをin vitroでGcMAF処理した場合、あるいはin vivoでGcMAFを腹腔内投与した場合のいずれにおいても、マクロファージの活性化が認められた。活性化マクロファージは、ベビ-ハムスター培養細胞であるBHK21細胞に対して、細胞障害作用を有していた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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