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1997 年度 実績報告書

歯牙喪失の予測モデル構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672097
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

安藤 雄一  新潟大学, 歯学部, 助手 (80168046)

研究分担者 矢野 正敬  新潟大学, 歯学部, 助手 (30200562)
葭原 明弘  新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50201033)
キーワード歯の喪失 / 歯の動揺 / 成人 / コホート調査 / ベースライン調査 / ロジスティック回帰分析
研究概要

8020運動の推進のためには、コホート調査による歯の喪失リスクの解明が不可欠である。歯の喪失リスクについては、わが国では医療機関における調査がいくつか行われているものの、一般集団を対象とした調査は皆無である。以上のことから、今回、我々は、新潟県板倉町の成人を対象として、歯の喪失リスクの解明と予測モデル構築を目的として、3年間にわたるコホート調査を企画した。
1997年度は、成人775名(平均年齢60.3±14.0歳)に対して、口腔診査を中心とする内容のベースライン調査を行った。今年度は、歯の喪失の前段階と位置づけられる歯の動揺の要因に焦点を当て、ベースラインのクロスセクションデータにより、動揺歯の有無に対する要因分析を中心に解析を行った。
その結果、今回の分析サンプルは、厚生省歯科疾患実態調査と比較して、現在歯数が多くう蝕の処置状況が良好であることが確認された。これは、今回の対象がランダムサンプリングを行った集団ではなく、任意では健診を受診した集団であることによるものと考えられる。
歯の動揺については、無歯顎者を除外して分析を行った。歯科用ピンセットで150g程度の力で動揺ありと判断できる動揺歯を有する者は、全体の32%であった。動揺歯の有無を目的変数としてロジスティック回帰分析を行った結果、年齢が高く、現在歯数が20歯以下で、CPITNコード4以上の分画を有している者が有意に動揺歯を有していることが確認された。
次年度は、過去の検診データを利用して後ろ向きコホート調査を行い、限られた情報の中での歯の喪失に関するリスク要因について分析を行う予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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