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1997 年度 実績報告書

ウ-ロン茶抽出物に含まれる抗う蝕物質の検出と同定

研究課題

研究課題/領域番号 09672102
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

大嶋 隆  大阪大学, 歯学部, 助教授 (80116003)

キーワード歯牙う蝕 / ミュータンスレンサ球菌 / ポリフェノール / ウ-ロン茶 / 酵素阻害剤 / グルコシルトランスフェラーゼ
研究概要

ウ-ロン茶抽出物とこれを精製して得られたウ-ロン茶ポリフェノールのう蝕抑制効果をラットを用いた実験う蝕系で調べたところ,精製標品よりもウ-ロン茶抽出物により強いう蝕抑制作用が認められた.このことは,ウ-ロン茶ポリフェノールが示す強い抗GTase作用以外の作用を示す抗う蝕物質がウ-ロン茶抽出物中に含まれていることを示唆している.そこで,ミュータンスレンサ球菌のう蝕誘発能に及ぼすウ-ロン茶抽出物の抑制作用をin vitroの実験系で調べ,下記の結果を得た.
1.ミュータンスレンサ球菌をウ-ロン茶抽出物を含むグルコース培地で培養すると,菌の増殖に相違は認められないにもかかわらず,培地中に生成される酸濃度は,非添加培地あるいはウ-ロン茶ポリフェノール添加培地の場合に比べて明らかに低かった.
2.ミュータンスレンサ球菌をウ-ロン茶抽出物で処理すると,ミュータンスレンサ球菌の菌体疎水性が明瞭に低下した.この作用はウ-ロン茶抽出物よりもウ-ロン茶ポリフェノールで顕著であった.
3.ミュータンスレンサ球菌を含めた多くの口腔レンサ球菌をウ-ロン茶抽出物で処理すると,S.mutansをはじめとする多くのレンサ球菌を凝集させた.この作用はウ-ロン茶抽出物よりもウ-ロン茶ポリフィノールで顕著であった.
以上の結果は,ウ-ロン茶抽出物にはミュータンスレンサ球菌の酸産生を抑制する抗う蝕物質が含まれていることを示唆している.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takashi Ooshima: "Comparison of the cariostatic effects between regimens t administer oolong tea polypheoeols in SPFrats." Caries Research. 32・1. 75-80 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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