研究概要 |
兵庫県N町において成人歯科健診を受診した実人数は1983年から1987年までの5年間に953名になる。そのうち,1993〜1996年の期間にも受診した同一の住民について,初回受診時の診査結果と1993〜1996年の診査結果から,現在歯数の推移について分析し,一人平均喪失歯数と年齢、初回診査時の現在歯数、口腔清掃状態ならびに歯周疾患の状況との関連について検討した. 分析の対象とした受診者総数417名について,男性の1年あたりの平均喪失歯数は39歳未満においては0.1本,40〜59歳においては0.6本,60歳以上においては0.7本,女性の平均喪失歯数は39歳未満における1年あたりの平均喪失歯数は39歳未満においては0.1本,40〜59歳においては0.4本,60歳以上においては0.6本であった.男女のいずれにおいても,受診時の年齢が高いほど,喪失歯数が多く,女性よりも男性の喪失歯数のほうが多い傾向であった. 初回受診時の現在歯数別の歯の喪失状況は,男性の40〜59歳の区分においては現存歯数11〜15本の区分が最も喪失歯数が多く,60歳以上においては現存歯数16〜20本の区分が最も喪失歯数が多かった.女性においては,40〜59歳区分においても60歳以上においても,40〜59歳区分では現存歯数6〜20本の区分が最も喪失歯数が多く,60歳以上の区分では現存歯数16〜20本の区分が最も喪失歯数が多かった. その他,歯科保健行動別の喪失歯数について,分析中である.
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