研究概要 |
1.青森県北津軽郡板柳町の小中学生1605名を対象として,飲水暦,生活状況を中心とするアンケート調査を実施し(回答数1449,回収率90.3%)以下の結果を得た。 1.出生以来,現住所であるという者は71.4%であった。 2.哺乳方法は母乳のみ,人工乳のみ,混合の者の率はそれぞれ,22.6%,23.6%,51.8%であった。 3.現在使用中の水道は,町水道のみ,簡易水道のみ,両方がそれぞれ63.1%,9.9%,51.8%であった。 飲用,調理用に使っている水は町水道のみ,簡易水道のみ,両方がそれぞれ80.0%,10.2%,7.0%であった。 5.生後現在まの水源では,町水道のみ,簡易水道のみ,両方がそれぞれ66.3%,9.9%,17.8%であった。 2.アンケート調査と同時に日常利用している簡易水道水を収集,集落別に5例のフッ素濃度を測定し,以下の結果を得た。 1.フッ素濃度の平均値が0.20〜0.39ppmの集落が3箇所,0.4〜0.59ppmの集落が6箇所,0.8ppm以上の集落が5箇所であった。 2.簡易水道水のフッ素濃度は最低で0.25ppm,最高で1.52ppmであった。 今後,平成10年度実施予定の学童,生徒の歯科検診,成人を対象とした飲水暦,生活状況を中心とするアンケート調査および歯科検診の結果から,飲料水中フッ素濃度と歯科保健状況の関連性を追求していく予定である。
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