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1999 年度 実績報告書

飲料水中フッ素濃度の変動がもたらす歯科学的影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672115
研究機関岩手医科大学

研究代表者

米満 正美  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (80092451)

研究分担者 相沢 文恵  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80216754)
阿部 晶子  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (90185992)
稲葉 大輔  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (90146085)
森谷 俊樹  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50316395)
岸 光男  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (60295988)
キーワード飲料水中フッ素 / 飲水歴 / う蝕 / 歯牙フッ素症 / 歯科保健
研究概要

本年度は,昨年度に引き続き,天然フッ素地域である対象地区(青森県北津軽郡板柳町)の小学校児童について,飲水および生活環境の調査とあわせて,口腔診査を実施し,齲蝕(歯冠および根面),歯周疾患,咬合等について診査を実施した。その結果,1〜6年生の平均DMFTは,順に0.2,0.6,1.5,1.4,2.0,2.6,3.4であった。この値は,平成5年歯科疾患実態調査の6〜11歳児の値(0.23,0.87,1.47,2.16,2.75,3.63)とほぼ同レベルであった。また,同一地区で上水道が完備する以前に入学した児童の1〜4年生の値(0.29,0.64,1.38,1.81;1983〜1995年調査)とも同程度であった。すなわち,対象地区の齲蝕有病状況は全国なみであり,飲料水が天然フッ素含有簡易水道水からフッ素を含有しない上水道に変更された時期の前後で,極端に齲歯数が変動することはなかったことが示唆された。飲水の現状については,80%が現在町水道のみを飲用し,約17%が簡易水道水を飲用していた。飲水歴では約66%は町水道のみを生後飲用してきたが,28%は簡易水道水を飲用した経験を持っていた。町水道設置時期との関連から,簡易水道水の飲用経験者は中学生でやや多い。なお,歯牙フッ素症の軽微型以上の発現率は全校児童で3.3%で,上水道設置後は,設置前の1985年入学児童の値(18.6%)と比較して明らかに減少したことが判明した。ただし,中学3年生では,45%が「疑問型または軽微型で,さらに小学生ではみられない「軽度型」が3%ほどにみられた。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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