研究概要 |
平成9年度は動的治療を終了した1,005例のマルチブラケット装着期間(平均治療期間)を1.骨格性(I・II・III級)、2.治療内容(抜歯・非抜歯)、3.治療成績(良好・不良)、4.若年者・成人(18歳以上)に分類し調査した。資料はI級(346例)、II級(361例)、III級(298例)。 平成10年度は治療成績を左右する治療危険因子として上下顎骨の成長発育能(様相)に着目し治療中出現する顎骨の変化様相を(1)I、II、III級、(2)抜歯、非抜歯(治療方法の差)、(3)治療成績の良否の各因子の組み合わせにより調査を実施した。 平成11年度は治療成績を左右する因子探索の最終年度に当たるため若年者・成人におる治療成績を左右する治療関連因子を総括した。 その結果、若年者と成人における治療成績関連因子として(1)I・II・III級の症状による差、(2)抜歯、非抜歯治療による差、(3)上下顎骨の成長発育能による差、(4)若年者、成人の治療開始時期による差などを認めた。これらは矯正治療を安全に行う上でのガイドラインとして適用されるものと思われる。なお詳細については報告書を持って代える。
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