研究課題/領域番号 |
09672119
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
槇 宏太郎 昭和大学, 歯学部, 講師 (80219295)
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研究分担者 |
久保田 雅人 昭和大学, 歯学部, 助手 (30297030)
中納 治久 昭和大学, 歯学部, 助手 (80297035)
柴崎 好伸 昭和大学, 歯学部, 教授 (40014005)
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キーワード | 超音波診断装置 / エコーレベル / 関心領域 / 咀嚼筋 / Aモード / 顎変形症 / 組織収縮率 / 弾性率 |
研究概要 |
1)超音波診断装置を用いた正確なエコーレベルの算出法の確立;市販の食用肉を測定の対象として、数種類の超音波診断装置のAモード,Bモードにて撮影をおこなった。得られた超音波画像上に関心領域(ROI)を設定、エコーレベルとそれぞれのヒストグラムを解析し、それぞれの病理組織像と比較検討することで組織性状の定量評価に最も適した設定条件を確立した。さらに、Aモードによって得られた音響減衰、速度から組織内の弾性の傾向を検討した。 2)物理実験結果と超音波診断装置から得られた測定値との比較;エコーレベルおよびAモードより測定された組織弾性率と対象とした食用肉の物性状を検討した。さらに、咀嚼筋における体積収縮率、弾性率、組織密度と咬合力など実際の筋の収縮力との関係を考察した。 3)超音波診断装置の顎変形症患者への臨床応用;顎変形症患者の初診時における左右咀嚼筋の超音波診断装置によるエコーレベルの解析をおこない、さらに顎顔面形態を比較検討し、顎変形と咀嚼筋の関連性を求めた。また、治療途中および治療後の検査も同様に行い、術前との比較から骨改造と筋機能の関連性について検討を加えた。その結果、顎の変形は、左右咬筋の収縮率と関係しており、骨成長に対する筋牽引力の差がその発症に大きく影響していることが判明した。
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