• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

歯科矯正治療時の骨代謝におけるMMPsとTIMPsの変化に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672129
研究機関愛知学院大学

研究代表者

後藤 滋巳  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (60142577)

研究分担者 早川 太郎  愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80064822)
岩田 敏男  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (40301634)
谷田 耕造  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40211370)
近藤 高正  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70221249)
キーワード歯科矯正治療 / 歯の移動 / 骨代謝 / 三次元培養 / MMPs / TIMPs / メカニカルストレス
研究概要

1. キャリアー材からのtotal RNAの抽出
キャリアー材として100%セルロース製旭化成マイクロキャリアー(以下MC)を用いた.MC 0.25g(乾燥時)に対して骨芽細胞様骨肉腫細胞MG-63(以下MG-63)を2.5×10^4個になるように調整し,播種した.これを,75cm^2カルチャーフラスコにて1週間培養した後,MCを15ml容量のガラス製遠沈管に移し上清を除去,ISOGEN法にてtotal RNAの抽出を行なった.この後,DNase処理を行なうことにより平均25.3μg/volのtotal RNAを安定して回収できるようになった.対照群として単層培養したMG-63から同様の方法にてtotal RNAの回収を行なった場合,75cm^2カルチャーフラスコで平均42.6μg/volであった.
2. RT-PCR法によるMMPs,TIMPs発現の半定量的計測
MCを用いて三次元培養を行なったMG-63と通常の単層培養を行なった同細胞から,上記の方法で回収したtotal RNAに対してRT-PCR法を用いてMMPsとTIMPsのmRNAの発現を比較した.なお,ポジティブコントロールとしてglyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenes(GAPDH)を用いた.
その結果MTl-MMP,TIMP-1,TIMP-2に関して,明らかに三次元培養を行なった方のmRNAの発現が強かった.つまり単層培養よりも三次元培養を行なった方がMTl-MMP,TIMP-1,TIMP-2の産生がmRNAレベルで多いことが示唆された.しかし,MMP-2,MMP-9に関しては今だ単層培養,三次元培養共にmRNAの発現を確認できず,今後,培養時間,プライマーの設計等を再検討し実験を行なう予定である.
3. MG-63の三次元培養におけるメカニカルストレスの影響
MCを用いて三次元培養を行ない,5%CO2,37℃条件下にて1週間間培養した後,カルスターフラスコダブルアーム(柴田科学)にて撹拌しながら24時間培養した.対照群は実験群と同量の培養液を加え24時間静置した.その後MCを回収し,上記と同様の方法でtotal RNAを抽出した.今後,RT-PCR法にてMMPsとTIMPsの発現を比較する予定である.

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi