• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

子嚢菌類からの新規生理活性リード化合物の探索

研究課題

研究課題/領域番号 09672169
研究機関星薬科大学

研究代表者

河合 賢一  星薬科大学, 薬学部, 教授 (30061295)

研究分担者 細江 智夫  星薬科大学, 薬学部, 講師 (10287849)
キーワード子嚢菌 / 菌類代謝産物 / エメリセラ属 / タラロミセス属 / オーキサスロン属 / ジテルペノイド / シクロステロール / テトラミン酸誘導体
研究概要

E.falconensisから得られた新規黄色化合物falconensone Aはレチノール酸の分化誘導を増強する活性が見出され、さらにこのオキシム及びヒドラゾン誘導体には強い分化誘導活性と細胞増殖抑制作用が見出された。また、E.heterothallicaのcyclosterol類はフミガツス症の原因菌Aspergillusfumigatusに特異的な抗菌活性を示すことを既に見出しているが、本年度新たにretinoic acidとの併用によりHL60細胞の成長を抑制し、相乗的にHL60細胞の分化誘導作用を示したことから、retinoic acidの作用の増強剤としての可能性が示唆されたTalaromyces cnvolutusからはmitorubrin誘導体であるmitorubrin、mitorubrinol、mitorubri-nal、mitorubric acidを分離・構造決定したが、さらにtetramic acid誘導体4種を単離し、その構造を確定した。この中にはCandida albicansに抗菌活性を示す化合物があることを見出した。また、Talaromyces eburneusからα-naphthopyrone三量体を得、その構造を現在検討中である。
医真菌に関しては関連菌も含めてさらに数十種を培養し、TLC、HPLC及び抗菌試験による検討をもとに成分の分離を行った。深在性病原菌の間連取であるAuxarthron conjugatumより赤色色素2種を単離し、その構造を推定した。さらに、Oidiodendron属tetranorditerpenoid誘導体数種を単離し、その構造を決定した。これらの化合物はCandida albicansに強い抗菌活性を示す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Hosoe, T.Sameshima, U.K.Dobashi, K.Kawai: "Structures of Two New 18,22-Cyclosterols, Emesterones A and B, from Emericella heterothallica" Chemical and Pharmaceutical Bulletin. 46. 850-852 (1998)

  • [文献書誌] T.Hosoe, K.Fukushima, K.Ta-U.Kizawa, M.Miyaji, K.Kawai: "Three Pyrrolyloctatetraenyl-α-pyrones from Auxarthron conjugatum" Phytochemistry. (投稿中). (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi