研究概要 |
下記の植物について,新しい化学成分を検索し,二次元NMRスペクトル解析などの方法を用いて,その構造を明らかにした。 また,単離した既知物質も含め,以下に示した生物活性評価を行った。 1。新しい化合物の探索を行った植物資源 (1)ミカン科植物(Murraya属,Clausena属,Glycosmis属植物,C.paradisi,C.yukoについては成分検索を継続し,新しいアクリドン・クマリンニ量体,アクリドンニ量体,カルバゾール,フラノンクマリンなどを単離・構造決定) Citrus lumia・・新しい2量体クマリンを単離。X-線結晶構造解析により構造決定。光反応により合成 Boronia pinnata・・新しいフェニルプロパノイドを単離・構造決定 Micromelum minutum・・6種の新しいクマリンを単離・構造決定 (2)マメ科植物 Dalbergia oliveri・・2種の新しいイソフラボノイドを単離・構造決定 Milletia taiwaniana・・16種の新しいフラボノイド類を単離・構造決定 (3)オトギリソウ科植物 Calophyllum brasiliensis・・新しい2種のクマリンおよび7種のキサントンを単離・構造決定 (4)アビセニア科植物 Avicennia alba・・新しい3種のナフトキノンおよび3種のナフトキノールを単離・構造決定 Gillanら報告のフィトアレキシンの構造を訂正 2。生物活性評価 (a)発ガンプロモーション抑制活性試験:7-methoxycoumarins,xanthones,phenylpropanoids (b)白血病細胞分化誘導活性試験:acridone alkaloids (c)ガン細胞増殖抑制活性試験:acridone alkaloids (d)NO酸性抑制活性試験:coumarins
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