• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

c-mycによる熱ショックタンパク質70(hsp70)遺伝子の発現制御と細胞周期

研究課題

研究課題/領域番号 09672207
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

平 敬宏  北海道大学, 薬学部, 助手 (70197036)

キーワードMYC / 細胞癌化 / 細胞周期 / hsp70遺伝子 / 転写 / DNA複製
研究概要

1、hsp70遺伝子上の転写開始点上流-180付近の2カ所にC-MYC複合体結合配列を同定し、MYC-A,MYC-Bと名付けた。
2、hsp70遺伝子上にDNA複製開始領域を同定し、その必須配列がMYC-A,MYC-Bであることを明らかとした。
3、hsp70遺伝子は細胞周期のG1とS期の2相性の発現を示すことを詳細に解析し、このG1特異的発現に関与する転写エンハンサーがMYC-Bであることを明らかとした。
4、MYC-B配列周辺をbaitとしたOne-hybrid systemでまずMYC-B周辺に結合するタンパク質cDNAをクローニングし、更にこれらの内、C-MYCと結合するものをTwo-hybrid systemでcDNAクローニングした。得られたcDNAはMYC-Bと重複して存在するCAAT配列結合タンパク質CBF/NF-YサブユニットCBF-Cであった。
5、C-MYCはCBFサブユニットの内、CBF-A,CBF-Cにまたがる形で直接結合することをin vitro,in vivoの系で明らかとした。
6、更に細胞周期の進行に伴い、G1期ではC-MYC/CBFは安定な複合体形成することで転写活性化し、C-MYC量が過剰になるS期では、CBF-C,CBF-Aを吸収することでCBF複合体を解離させることで転写阻害することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nagakubo,D.: "DJ-1,a novel oncogene product which transforms mouse NIH3T3 cells in" Biochem.Biophy.Res.Comm.231. 509-513 (1997)

  • [文献書誌] Taira,T.: "A novel G1/S-specific enhancer identified in the human heat shock protein 70" Nucleic Acids Res.25. 1975-1983 (1997)

  • [文献書誌] Iida,M.: "Induction of apoptosis by MSSP,C-MYC binding proteins." Biol.Pharm.Bull.20. 10-14 (1997)

  • [文献書誌] Maeda,Y.: "Activation of serum response factor in the liver of Long-Evans Cinnamon (LEC) rat" Cancer Lett.119. 137-141 (1997)

  • [文献書誌] Tsuchiya,T: "Ku antigen binds to Alu family DNA." J.Biochem.123. 120-127 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi