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1997 年度 実績報告書

細胞増殖関連抗原gp125重鎖(CD98)及び軽鎖の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09672212
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

益子 高  東北大学, 薬学部, 助教授 (30157200)

研究分担者 関 政幸  東北大学, 薬学部, 助手 (70202140)
キーワードGP125 / CD98 / モノクローナル抗体 / トランスフェクタント / Yeast 2-hybrid system / 細胞悪性化
研究概要

1)GP125Light chain(LC)に対するモノクローナル抗体作製
抗GP125Heavy chain(HC)モノクローナル抗体のアフィニティークロマトグラフィーにて粗精製したGP125から、電気泳動によりHCとLCを分離し、精製LCタンパクをマウスに免役した。脾細胞とマウスミエローマ細胞を融合後、ハイブリドーマ分泌抗体の特異性をウエスタンブロットでスクリーニングした結果、LCの分子量に相当する40kDaタンパクを認識する2種類のモノクローナル抗体を得た。抗LCモノクローナル抗体による解析で、LCはHCと類似した組織分布を示すが、完全には一致しないこと、HCに結合しないLCも存在することが示された。
2)GP125-LCタンパクの支配遺伝子クローニング
抗LCモノクローナル抗体でヒトとラットのcDNAライブラリーをスクリーニングしたが、目的とするLC遺伝子の単離には至らなかった。そこで現在、マウスHC遺伝子をbaitとしたYeast 2-hybrid systemにてLCを含めたHC結合タンパクのスクリーニングを行っている。
3)ミュータントGP125-HC遺伝子による機能ドメインの解析
ヒトHCについては、細胞外領域を様々な長さで欠失した断片遺伝子を、ラットHCについては、HCタンパクに存在する2箇所のシステインの片方または両方をセリンに置換した変異遺伝子を構築し、マウス線維芽細胞にエレクトロポレーション法にて導入、独立した数種類のトランスフェクタンとクローンを樹立した。正常及びミュータントHC遺伝子トランスフェクタントの性状を比較検討した結果、細胞外領域により細胞悪性度が調節されていること、システインを介したHCとLCの会合が細胞悪性化に必要なことが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Takai,Y.: "Lipid structure of cvtotoxic granules in living human killer T lymphocytes studied by Raman microspectroscopy." Biochem.Biophys.Acta. 1335. 199-208 (1997)

  • [文献書誌] Ikegaki,H.: "Characterization and in vitro cytotoxic effect of adriamycin-conjugated against breast cancer cell line." Breast Cancer. 4. 85-92 (1997)

  • [文献書誌] Yoshioka,T.: "Homotypic adhesion through carcinoembryonic antigen is the mechanism involved in hepatic metastasis development." Jpn J.Cancer Res.90(2月号). 177-185 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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