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1998 年度 実績報告書

実験的鼻アレルギーモデルの開発とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 09672263
研究機関京都薬科大学

研究代表者

河野 茂勝  京都薬科大学, 薬理学教室, 教授 (50082988)

研究分担者 奈邉 健  京都薬科大学, 薬理学教室, 助手 (40228078)
キーワードアレルギー / 鼻炎 / スギ花粉 / 上気道 / 鼻閉 / くしゃみ / IgE / ヒスタミン
研究概要

スギ花粉エキス+水酸化アルミニウムの投与によって感作したモルモットに,スギ花粉を1週面間隔で反復吸入させることによって発現する2相性の鼻閉および鼻粘膜過敏性の発症機構の解析を行ない,以下の実績を得た。
1. 2相性鼻閉の発症機構の解析
(1) 薬理学的解析-システイニルロイコトリエンおよびトロンボキサンA_2は一部遅発相の鼻閉に,一酸化窒素は即時および遅発相の鼻閉の発現に関与し,ヒスタミンはいずれの鼻閉にも関与しないことが示唆された。
(2)白血球浸潤との関連-2相性の鼻閉が発現する反応惹起4回目より,鼻腔内洗浄液中に好酸球を中心とした白血球数の増加がみられたが,鼻閉の発症に関与するか否かは現段階では明らかではない。
2. 鼻粘膜過敏性の発症機構の解析
(1) 種々刺激剤による過敏性-感作動物はヒスタミンのみならず,ロイコトリエンD_4およびプロスタグランジンD_2の点鼻に対しても,非感作動物に比して極めて低濃度から鼻閉を発症する鼻粘膜過敏性が認められた。
(2) 過敏性獲得の時間的経過-鼻粘膜過敏性は2相性の鼻閉が発現する反応惹起4回目よりみられ,その後惹起回数の増加とともに増強した。またこの過敏性は各反応惹起の4時間後にはすでに認められ,7日後には非感作群のレベルにまで減弱した。
(3) 薬理学的解析-ヒスタミンによる過敏性はヒスタミンによる直接的な血管の拡張に基づくものであり,少なくとも副交感神経刺激を介したものではないことが示唆された。
平成11年度は2相性の鼻閉および過敏性の発症機構についてさらに多面的に検討してゆく計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeshi Nabe: "Development of pollen-induced allergic rhinitis with early and late phase nasal blockage in guinea pigs." Inflammation Research. 47. 369-374 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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