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1999 年度 実績報告書

11Z-9位置換レチナールを用いる視覚シグナル伝達機能解明研究

研究課題

研究課題/領域番号 09672292
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

伊藤 允好  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (20068331)

研究分担者 和田 昭盛  神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (80158683)
キーワード鉄カルボニル錯体 / 11Z-レチナールアナログ / 11Z-9位置換レチナール / 視覚感覚 / ロドプシン / シグナル伝達活性
研究概要

11Z-レチナールの9位のメチル基を種々の置換基に変えたアナログ化合物のうち,これまでのエチル,イソプロピル,フェニル,ベンジル基の他に,新たにイソブチル,tert-ブチル,p-メトキシベンジル,1-ナフチルメチル,2-ナフチルメチル,3-インドリルメチルのものについても、我々の開発した11Z-レチナールの合成法に従って収率よく得ることができた.
次に,これらのアナログとウシオプシンとの結合実験をしたところ,置換基がフェニル,1-ナフチルメチル,tert-ブチルの場合には,アナログ色素が形成されないのに対して,その他のものではいずれも,結合能は異なるがロドプシンアナログ色素を与えた.発色団であるレチナールアナログとアポタンパクとの相互作用の度合いを示す指標であるオプシンシフト値やアナログ色素の吸収極大をロドプシンの場合と比較すると,置換基がエチル基の場合に最も近い値を示し,このアナログの発色団のコンホメーションが,レチナールとほぼ同様になっているものと推測された.イソプロピル基の場合,ロドプシンより大きなオプシンシフト値を示した.続いて,新たに形成したアナログ色素の中から,9位がイソプロピル基とベンジル基のものについてシグナル伝達活性を測定したところ,いづれもレチナールに比べ約70から80%の活性を示した.このことから,9位に少なくとも水素を一個有する置換基の場合には,天然ロドプシンと比較して,かなりのシグナル伝達活性を示すこと,またこの際には置換基の大きさによる相違はあまり見られないことが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Wada: "レチノイド異性体の立体選択的合成とタンパク質機能解明への応用"ビタミン. 74(3). 101-112 (2000)

  • [文献書誌] A.Wada: "A Highly Stereoselective Synthesis of 11Z-Retinal Using Tricarbonyliron Complex"J.Org.Chem.. 65(in press). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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